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カテナチオと呼ばれる戦術についてあれこれ
カールラッパーが、1931年に発明したヴェルウ・ディフェンスは、
ディフェンスの3バックスの背後に、ディープ・センター・バックを、
置く超守備的な陣形で、1947年トリエステの監督ネレロ・ロッコによって、
イタリアに、持ち込まれています。
1953年には、インテル・ミラノのアルフレッド・フォニが、
スイス・ボルトで、スクデットを取っています。
1960年代にインテルの、エレニオ・エレナによって磨きかけられ、
カテナチオと呼ばれる、独自の戦術へと発展しています。
エレニオ・エレナのカテナチオは、
ディフェンスに、マンマーク(マンツーマンは和製英語)の、
4BKとリべロの5人を割く替わりに、前線は2トットするものです。
少数FWによる、カウンターアタック狙いの戦術だが、
リべろの存在が一味違う、イタリアらしさを体現しています。
カテナチオは、ライバルのACミランだけでなく、
イタリア全土に普及しています。
イタリアが、リべロ・システムの完成者なのですが、
特に有名な、リべロを出していません。
イタリアでもっとも有名な、ディフェンダーは、
ACミランの、パオロ・マルディーヌだが、
彼はサイドバックで、登録されています。
リべロ・システムを、象徴する存在になったのは、
バイエルン・ミュンヘンと、西ドイツ代表で世界の頂点に立ったドイツ人の、
フランツ・ベッケンバウアーです。
イタリアとの違いは、3人のストッパーにリべロ、3トップだという点です。
カテナチオではなく、やや攻撃的という前向きな哲学は、
ピッチでみると全く印象をことにします。